乳児脂漏性湿疹という皮膚トラブルがあります。
これは生まれてしばらくすると多くの赤ちゃんに出るポピュラーな乳児湿疹です。
赤ちゃんの頭皮に、かさぶたのようなものがくっついているのを発見するとビックリしますよね。
しかも、なんだかおじさんのような匂いがして、自分の息子にそれを発見したときには私も衝撃を受けました。
今回は、赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹とは何なのか、どのようにケアしたらよいのかについて解説します。
我が家の長男が赤ちゃんの頃のエピソードもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
乳児脂漏性湿疹とは
乳児脂漏性湿疹とは、皮脂が過剰に分泌することでできる湿疹で、生後しばらくすると出てきます。
というのも、生まれたばかりの赤ちゃんの肌はママのホルモンの影響で皮脂の分泌が活発なのです。
赤ちゃんの未熟な肌には対応しきれないため、毛穴が詰まりやすく、乳児脂漏性湿疹が出やすくなります。
乳児脂漏性湿疹は、頭やおでこ、眉毛や小鼻のあたりなどのニキビができやすいところにでき、皮脂の塊がかさぶたのように頭にくっついていることも!
しかし、乳児脂漏性湿疹のみを原因として、赤ちゃんが痛がったりかゆがったりすることはなくて、思春期にできるニキビと似ています。
我が家の長男も、赤ちゃんの頃には脂漏性湿疹でかさぶたのようなものをくっつけていました。
乳児脂漏性湿疹のケアは洗うだけでいいの?
赤ちゃんの肌は日々変化していきます。
皮脂の分泌が活発で脂っぽいと思っていたら、いつの間にか肌の乾燥が進行し、乾燥により早々に肌にかゆみが出始めていることもあります。
たとえば、おでこには乳児脂漏性湿疹が出ているのに、ほっぺは乾燥により赤みが出てきてしまっているようなケースです。
乳児脂漏性湿疹があると乾燥を見逃しがちなので、ここは注意しておきたいポイントです。
肌が乾燥していれば、保湿ケアがとても大切になります。
【体験談】乳児脂漏性湿疹のケアを間違えて乳児湿疹が悪化!
いま考えてみると、我が家の長男が乳児湿疹をこじらせたのは、乳児脂漏性湿疹のケアを間違えたことから始まったのだと思います。
長男が新生児の頃、乳児脂漏性湿疹に隠れた乾燥を見逃してしまったのです。
しかし当時の私は、乳児脂漏性湿疹は、よく洗っていれば自然に治るものだと思っていました。
そのため、他の部分が乾燥していることにはまるで気がつかず保湿を怠り、2か月の頃にはすっかり乳児湿疹が悪化。
早々に乳児湿疹を悪化させてしまった長男は、よくなったり悪くなったりを繰り返し、長らく乾燥性の湿疹に悩まされました。
それでも根気よく保湿をし適宜薬も塗り、成長とともに徐々によくなりました。
小学校に上がるまでには肌もすっかりキレイになり、ようやくホッとしたのを覚えています。
その後、思春期になった長男はニキビがあるのに肌が乾燥しやすく、赤ちゃんの頃を思い出しました。
もともとそういう肌質だったのかもしれません。
ちなみに思春期のニキビのときは、自分で洗顔も保湿もしっかりしていて、ニキビを潰してしまうこともなかったため悪化せずに済みました。
乳児脂漏性湿疹のケア方法
乳児脂漏性湿疹のケアは、しっかり洗うのが基本です。
ただ、周辺の肌が乾燥している場合には保湿も必要になります。
乳児脂漏性湿疹そのものは、痛くもかゆくもないのですが、周辺の乾燥により肌にかゆみが出ると、湿疹ごと掻いてしまいます。
赤ちゃんがかゆがるようなら肌は乾燥しており、掻き壊しによりあっという間に悪化してしまうので注意しましょう。
皮脂汚れは洗い流さなくてはいけませんが、デリケートな赤ちゃんの薄い肌にはうるおいが必要不可欠!
保湿も重要なのです。
なお、かさぶたが気になるときは、お風呂の前にかさぶたにベビーオイルを塗って5分ほど放置してみてください。かさぶたを柔らかくしてから洗うと、キレイに取れることがあります。
無理には剥がさないでくださいね。
【スキンケアのポイント】
- キレイに洗う
- しっかり保湿をする
乳児脂漏性湿疹があるときの保湿ケアで注意すべき点
保湿はとても重要なのですが、乳児湿疹で受診すると「保湿しないで」と言われるケースがあります。
これは、赤ちゃんの肌が乾燥していない場合です。
赤ちゃんは生まれてしばらくの間は胎脂に覆われていて、肌がしっとりとしています。
そのため、むしろ保湿をしないことで早くよくなるケースがあるのです。
しかし、赤ちゃんによっては乾燥がすぐに始まる子もいます。
肌の状態をよく観察して、乾燥していないか確認するようにしましょう。
【まとめ】乳児脂漏性湿疹のケア
我が家の長男のエピソードもまじえつつ、赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹について解説しました。
乳児脂漏性湿疹は、基本的には時が来れば自然と治っていくものです。
しかし、脂漏性湿疹の周辺で起こっている肌の乾燥や乾燥性湿疹により、乳児湿疹は悪化することがあります。
赤ちゃんの肌のケアは保湿が基本です。
脂漏性湿疹がある場合も、乾燥を見逃さないように注意しましょう。
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