離乳食を始めたものの、全然食べないからイライラする…とお悩みの方は多いですよね。
我が家も例にもれず、せっかく離乳食を作っても食べないことが続き、イライラする自分にどうしていいかわかりませんでした。
そこで赤ちゃんが離乳食を食べないとイライラする理由や、イライラするのをやめる方法などを、実体験を混じえながら解説します。
離乳食を食べない赤ちゃんにイライラしてしまうとお悩みの方は、参考にしてください。
離乳食を食べないとイライラするのはなぜ?
赤ちゃんが離乳食を食べないと、なぜこんなにもイライラしてしまうのでしょう。
イライラするのには、主に3つの理由があります。
- 食べない理由がわからないから
- 栄養不足になるのではないかと不安になるから
- 自分を否定されているような悲しい気持ちになるから
理由1:食べない理由がわからないから
赤ちゃんが離乳食を食べないとイライラするのは、食べない理由がわからないからです。
なぜ食べたくないのか、赤ちゃんは言葉で教えてくれないのでわからないですよね。
実は、赤ちゃんが離乳食を食べないのには、次のような原因が考えられます。
- 母乳やミルクを飲んで満足している
- 離乳食を食べる身体的機能が発達していない
母乳やミルクを飲んで満足している
赤ちゃんは、母乳やミルクを飲んで満足しています。
お腹がすいた頃を見計らって離乳食をあげようとしても、赤ちゃんにしてみればそんな得体のしれないものより、早く母乳やミルクを飲みたいですよね。
だからといって、母乳やミルクをやめる必要はありません。
赤ちゃんにとって母乳やミルクは、まだまだ大切な栄養源であり、ママの腕に抱かれで密着しているだけで幸せなのです。
離乳食を食べる機能が発達していない
赤ちゃんの口は、母乳やミルクを飲みやすいようにできていて、食べる機能は発達途上です。
ものを食べるのには、歯だけでなく舌の動きなどの発達も重要ですよね。
吸って飲むための機能が充実していて食べる準備ができていないと、離乳食を与えてもうまく飲み込めず、べーっと出してしまいます。
食べる機能は徐々に発達してきますが、硬かったり固形が大きすぎたりして食べにくいと、赤ちゃんは嫌がります。
そのため離乳食期は、食べる練習をしながら機能の発達を待つ時期でもあるのです。
理由2:栄養不足になるのではないかと不安になるから
離乳食を食べてくれないと、栄養不足になるのではないかと不安になり、イライラしてしまいがちです。
赤ちゃんが生まれてからというもの、この子を死なせないようにしっかり育てなきゃ…と、気が張っているのでなおさらです。
確かに赤ちゃんは、成長とともに徐々に鉄分などの栄養素が不足しやすくなります。
しかし、離乳食だけでなく母乳やミルクも飲んでいるので、栄養不足はそれほど心配しなくても大丈夫です。
理由3:自分を否定されているような悲しい気持ちになるから
栄養や食べやすさを考えて一生懸命作った離乳食を拒否されると、自分自身を否定されたような悲しい気持ちになり、イライラしてしまいます。
私は、離乳食を食べない長男になんとしてでも食べさせたくて、無理に口の中に入れようとしたこともありました。
今思えば、「離乳食を食べさせたい=私自身を受け入れてほしい」という心境だったのかもしれません。
もちろん赤ちゃんはママを否定しているわけではないので、悲しい気持ちにならなくてもいいのです。
離乳食を食べない赤ちゃんにイライラするのをやめる方法
離乳食を食べない赤ちゃんにイライラするのをやめるには、こだわらないのが一番です。
次の3つのこだわりを捨てると、とても楽になりますよ。
- 栄養にこだわらない
- 食べる量にこだわらない
- 手作りにこだわらない
栄養にこだわらない
離乳食を食べないと栄養不足になっていないか心配でイライラしがちですが、あまり栄養にはこだわらなくて大丈夫です。
離乳食は食べないけど母乳やミルクは飲むとか、好きなものなら食べるのであれば栄養失調になることはないですよね。
我が家の場合、長男が食べている量は極端に少なかったのですが、母乳をモリモリ飲んでいたので、身長も体重も成長曲線を超えそうでした。
食べる量にこだわらない
食べないことにイライラするときは、食べる量にこだわらないのも離乳食を上手に進める方法の一つです。
育児本などを見ると、離乳食の量が目安として書かれていて、それを概ねクリアしたら次の段階へ進むのが一般的ですよね。
しかし我が家の場合、長男がそんな量を食べられる日を待っていたらあっという間に1歳になってしまいそうでした。
そこで、食べる量は少ないけれど、ある程度慣れたら少しずつ進めていくことにしました。
食べる練習をしている段階なのだから、食べる量は少なくても食べられていればOKと考えることにしたのです。
手作りにこだわらない
離乳食を手作りするのを思い切ってやめてみると、赤ちゃんが離乳食を食べないことにイライラするのもやめられます。
離乳食を手作りするのはとても大変な作業です。
そのため、食べてくれないと悲しいし悔しいし、自分を否定されたような気持になってしまいます。
ベビーフードや離乳食宅配などを利用し、手作りにこだわるのを一度やめてみませんか。
私も、最初は頑張って手作りしていましたが、途中から市販のベビーフードに切り替えることにしました。
単に食べるための練習であり、なにもイライラしてまで手作りする必要などないからです。
【体験談】あまり食べない赤ちゃんの離乳食の経過
あまり離乳食を食べない赤ちゃんの場合、どのように離乳食を進めたらよいのでしょう。
離乳食初期から完了期まで、どのような進め方をしたのか、我が家の長男の例を紹介します。
初期(5か月から6か月)
初期の離乳食って、作るのがとても面倒ですよね。
おかゆさえも潰さなければいけないし、芋や人参・かぼちゃなんかももちろんすり潰して、とろとろにしなければいけない……これが手間なのです。
でも、我が家の長男はほとんど食べてくれず、いつも一口か二口食べておしまいでした。そのため私は、本当にイライラしていました。
しかし、よく考えてみればこの頃の赤ちゃんの舌は、吸って飲む機能がメインなはずです。食べられるわけがない!ゆっくり練習しましょう。
そんなわけで、最初は頑張って作っていた離乳食ですが、途中から市販のベビーフードに切り替えることにしました。
単に食べるための練習であり、なにもイライラしてまで手作りする必要などないからです。
ちなみに次男のときは、迷わず最初から市販のベビーフードを利用しました。
中期(7か月から8か月)
ベビーフードに切り替えたのはいいけれど、長男の食べる量はとても少なくて心配になりました。
育児本などに書かれている離乳食の目安の量なんて、とてもクリアできそうにありません。
そこで、食べる量は少ないけれど、ある程度慣れたら少しずつ次の段階へと進めていきました。
食べる練習をしている段階なのだから、量が少なくても食べられていればOK!
12:00 おかゆ+かぼちゃフレーク(5g)
18:00 白身魚のドリア(BF)+豆腐(10g)
この頃は、おかゆとだし汁はまとめて作って冷凍し、それ以外の離乳食は市販のベビーフードを利用。とにかく楽しく食事をすることを心がけました。
後期(9か月から11か月)
後期になると離乳食も3回食になり、食べ物の種類も量もかなり増えてきます。
しかし、相変わらず長男は離乳食をほとんど食べない状況が続きました。
ただ、量は少ないながら練習はできているので、3回食にもしたし、おかゆも徐々に固くしていきました。
少ししか食べないものの確実に食べ物には慣れてきたようで、好みも出てきて、フルーツやトマトが好きでしたよ。
7:30 鮭がゆ(のりのせ)
12:30 チキンライス(BF)+おかゆ混ぜ
19:00 ゴールドキウイ、すりごまのおかゆ
育児本に書いてある量を見ると、長男が食べている量は極端に少なかったです。
でも、母乳をモリモリ飲んでいたので、身長も体重も十分すぎるほどでした。
私自身もこの頃にはすっかり離乳食は食事の練習ととらえていて、ボチボチやればいいやと思えるようになっていました。
量はともかく、食べられるものの種類だけは増えていたのでOKというわけです。
完了期(1歳~)
離乳食の完了期にもなると、食べ物を噛んで飲み込む機能が発達し、上手に食べられるようになります。
しかし、我が家の場合はまたしても食べない……。
長男にスプーンで離乳食をあげようとしても、プイッと顔を背け、ますます食べてくれなくなったのが、完了期のころです。
そのかわりといっちゃなんですが、自分で手づかみで食べられるようになりました。
しかも自分で選んで食べたいので、プレートにごはんと野菜類を一緒に並べたとすると、人参やトマトなど野菜にばかり手を伸ばし、ご飯はまるっきり食べないことがしばしば。
完了期の食事のメニューはというと、大人のおかずの取り分けばかりになり、市販のベビーフードもめったに使わなくなりました。
7:00 ひじきとごまのおにぎり(2~3口)、スライスしたバナナ3切れ
12:00 チーズトースト1/2枚
19:00 すりごまをかけたごはん(子供茶碗1/2杯)、生協の野菜入り豆腐ステーキ1/4、野菜入りワンタンスープ(子供茶碗1/2杯)
そして長男が1歳を過ぎたころ、母乳をやめた途端にすごい勢いで食べるようになりました。
ついに練習の成果が出たというものです!
手づかみの後は食べ散らかし方がスゴイ
余談ですが、この手づかみでの食事の最中&後は、特に潔癖症じゃなくても「ひぇーーーーー!?」と叫びたくなるくらいの大惨事!
口のまわりや手はベタベタで、口のまわりが真っ赤になりました。
床にはいろいろな食べ物が散らばり、部屋中ご飯粒だらけです。
私は、汚されることに関してはすっかりあきらめましたね。
食事の最中に、汚さないでー!?と気にしているとお互い疲れます。
思う存分散らかしながら食べた後に、大惨事になった部屋を一気に掃除するほうが、私はまだマシだったのです。
離乳食を食べないことでイライラするとき頼れるサービス
離乳食を食べてくれずイライラするときは、思い切って、頼れるサービスを利用しましょう。
離乳食の宅配サービスや、家に離乳食やごはんを作りに来てくれるサービスなどがあります。
離乳食宅配サービス【ファーストスプーン】
離乳食を、赤ちゃんが食べてくれないとイライラしてしまいますよね。
そんな時に頼りになるのが、赤ちゃんの月齢・年齢に応じた離乳食を届けてくれる「ファーストスプーン」です。
離乳食を作る負担がなくなれば、イライラせずに済みます。
出張シェフサービス【シェアダイン】
せっかく手間をかけて作った離乳食を食べてくれなくてイライラするなら、出張シェフサービス「シェアダイン」を頼ってみませんか。
シェアダインには、栄養士やレストランシェフなど6,000名以上のシェフが登録しています。
離乳食向け料理が得意なシェフも多く登録していて、成長に合わせた食事を作ってくれます。
【おまかせフリープラン】
1回 (3時間) 8,800円 (税込・交通費込)から利用可能
1回の訪問で4人家族なら1食768円×4〜5日分を作り置き
まとめ
赤ちゃんが離乳食を食べないとイライラする理由や、イライラするのをやめる方法などを、実体験を混じえながら解説しました。
離乳食期は、赤ちゃんが食べる練習をする期間だと思ってゆったりと構えましょう。
離乳食で栄養を取らせなきゃとか、何グラム食べさせなくちゃとか、そういうことは置いておいてOK!
栄養は母乳やミルクからも取れるので、体重が減っていくなどの問題がなければ大丈夫です。
食べる量が少なくても、少しずつ進めていきます。
遊び食べもいいじゃありませんか。
この頃は食べ物で遊んでしまってもいいし好き嫌いがあってもいいので、楽しく食べる練習をしましょう。
卒乳して、いざ赤ちゃんがごはんを食べたいと思ったときに、存分に練習の成果が見られるはずなのでお楽しみに!
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